骨密度検査(骨粗鬆検査)
私たちの骨は一定のサイクルで、骨形成(新しい骨を作る)と骨吸収(古い骨を溶かす)を繰り返しています。骨吸収と骨形成のバランスが崩れて、骨基質が少なくなった状態を骨粗鬆症といいます。骨基質は、カルシウム塩を主とするミネラル成分です。一定の容積あたりの骨の中のミネラルの量を骨密度と呼びます。骨密度が、成人平均値の70%未満なら骨粗鬆症と診断されます。骨粗鬆症は自覚症状がなく、検査をして初めて発見されます。 当院には、DXA法を用いた橈骨測定装置があります。DXA法とは、2種類のX線を骨に照射して、骨とその他の組織との吸収差で骨密度を計算します。橈骨測定装置は椅子に座ってどちらかの前腕を出すだけの簡単な検査です。測定時間は15秒程度と短時間ですし、測定に用いるX線はごく微量なので、身体に影響はありません。
(上)正常な骨
(下)骨粗鬆症の骨
橈骨測定装置
骨密度検査に該当する方は下記の方です
- 閉経後の女性
- 65歳以上の男性
- 50歳以降に骨折された方
- ステロイド内服薬使用の方
- 骨粗鬆症のお薬を飲んでいる方
骨粗鬆症の原因には、加齢の他に、運動不足、日光浴不足、偏食、飲酒、喫煙などがあります。決して、高齢者だけの病気ではありません。
当院では、健康診断でもオプションで検査が受けられますので、遠慮なくご相談下さい。